見えない矯正治療

動的治療（歯を動かす治療）が終了した後、きれいになった歯並びを安定・維持させるためにリテーナー（保定装置）を装着します。この期間中にリテーナーの装着を怠ったために後戻りをしてしまうケースがもっとも多いです。
そのため、しっかりとリテーナーを装着することで後戻りのリスクを大きく軽減できます。

リテーナーは、そのまま裏側装置をご使用いただくか、マウスピースに変更するかをお選びいただけます。
当院の裏側装置は、薄型で前歯のみの装着となるため、保定期間も快適に過ごせるとご好評いただいております。
マウスピースのリテーナーは装着の自己管理が必要となりますが、ホワイトニングも可能なため、保定しながら白く輝く歯を同時に手に入れられます。

＊裏側装置の消耗後はマウスピースをお渡しします。

歯並びを悪くする口腔習慣・生活習慣を「態癖（たいへき）」と言います。

後戻りをさせる態癖

例）頬杖・横向き寝・うつぶせ寝・唇の巻き込み・舌の癖など

「口呼吸」「唇の巻き込み・舌の癖」「頬杖・横向き寝・うつぶせ寝」などの態癖が無意識に行われることで、継続的に力が掛かり、せっかくきれいに並んだ歯がまた動いてしまうのです。
態癖の力は矯正装置の力の数倍と言われており、歯は簡単に動いてしまいますので、当院では治療期間中に積極的に改善提案をさせて頂いています。

例1）頬杖や横向き寝による歯並びの悪化

片方、または、両方の頬から圧力が掛かると前歯は前に出ようとして、出っ歯になってしまいます。

例2）唇の巻きに込みよる歯並びの悪化

上の前歯と下の前歯の間に下唇を挟む込んでしまうために、下唇の圧力によって、上の歯は前に押されて出っ歯になり、下の歯は奥に押し込まれてデコボコになってしまいます。

例3）舌の癖による歯並びの悪化

舌で前歯を押すことにより、上の歯は前に押されて出っ歯になってしまいます。

治療計画によっても後戻りのリスクは異なります。
抜歯矯正の場合、移動距離が大きい分、矯正前の状態に戻ろうとする反動力（後戻り）も大きくなってしまいます。
当院では、歯を抜かずに１本１本の歯の移動距離を短くすることで後戻りのリスクを低減させています。

「歯に食べかすが挟まるようになった」など、後戻りを実感した場合はすぐに矯正治療をした医院に行くことをお勧めします。
「また矯正をしたくない」というお気持ちから通院を先延ばしにする方がとても多いのですが、先延ばしすることによって、より一層後戻りが進み、大きく歯並びが悪くなってしまうのです。

尚、当院でのマウスピース矯正治療後に後戻りしてしまった場合は、またマウスピースを付けて頂くだけで治療が可能です（再診料金6,600円（税込）のみ）。
マウスピース矯正の場合、後戻りが重症化する前に気軽に治療を再開できるのは大きな利点です。